平成 18年 9月 1日発行     更生保護法人 千葉県帰性会 会報「ふくでん」      創刊号
千葉県帰性会だより 平成18年9月1日
題字:理事長 橋本 照稔 更生保護法人 千葉県帰性会
千葉県千葉市若葉区貝塚町27番地  Tel 043-231-1610  Fax 043-231-1621
 ● ごあいさつ
更生保護法人 千葉県帰性会
  理事長  橋 本  照 稔

更生保護法人「千葉県帰性会」の安定した運営のため、このたび「賛助会員」制度が発足された。そして広く本会の活動をご理解いただく為に年間事業報告書を広報誌「ふくでん」(福田)と名づけて発行することになった。よってこの機会に本会の沿革を簡単に振り返り、御理解に供したいと思う。
明治初年、徳川幕府より政権を受け継いだ明治政府は、近代国家建設を旗印に、矢継ぎ早に各種施策を施行した。その中には犯罪者の処遇問題もあった。明治五年、「監獄則」が制定され、犯罪者の収容施設として、千葉県では「寒川監獄」の設定に始まり、それは現代の「千葉刑務所」に至っている。それと同時に刑期を終了、満期にして尚更生の見込みの見えないもの、釈放後の生計の見込みのないもの等は監獄の別施設「懲治監」を設立収容された。明治十四年、「懲治監」制度は廃止され、成人は「別房留置所」に、少年は「懲治場」にと区別して収容された。
比等の監獄出所者の処遇について明治政府は困惑した模様で、各府県に民間出獄人保護会社設立を推奨された。これにより少年については「千葉感化院」が県下仏教寺院連合により明治十九年に設立され、後の公立少年院に受け継がれて行くことになった。成人では明治三十年の恩赦により多数の出獄者を迎え、民間の出獄人保護活動に合わせ、県下仏教会が協力設立したのが「帰性会」の嚆矢「千葉保護院」であった。その後、経営は変遷を重ね、名称も「千葉福田院」、「千葉助成会」などと変更、大正四年「千葉県帰性会」と改称、大正十一年には県内各地に四十七支部を設け佛教会の各教区所、郡役所、警察派出所等の協力を得て、一時保護等の更生の助力を実て来た。その後、犯罪者処遇の変遷もあり又、幾度かの戦争時代を経て現在に至っている。
今般発刊する「ふくでん」は当会が過去「千葉福田院」と称したことに因み、名づけたものである。「福田」とは佛教語で「善い行いの種子を蒔いて、福徳の収穫を得る田畑」との意味である。
我国へ佛教が伝来した時、逸早く受容された聖徳太子は佛教精神にて我国を統治された。そして老人、貧窮者や病人等を収容する「敬田院」・「悲田院」・「施薬院」・「療養院」の四施設を四天王寺に建立され、又、光明皇后は東大寺に「悲田院」「施療院」を設けられたことは周知の事実である。これは正に「福田」の教えの実践であり、更にこの事業に協力を呼びかけられ、社会の人々に福徳の喜びを得られるように勧められたのであった。
以来、我国では各種慈善社会事業が拡がり、比等の事業に対する賛助、奉仕活動が特に近年盛んになり、喜ばしい限りである。
「千葉県帰性会」の活動は、刑を終えた者の新しい社会生活への対応として、身寄りの無い者の一時寄留、新生活への対応訓練などを指導
する更生保護施設として重要な役割を擔っている。多くの世の人に御賛助を願う次第である。

 ● 広報誌「ふくでん」の発行に寄せて
千葉保護観察所
   所長  合田 憲生

千葉県帰性会の広報誌「ふくでん」の創刊を心からお祝い申し上げます。
今更申し上げるまでもなく、更生保護施設の運営は、地域社会や支援者の理解と支持を得て成り立っています。そして理解と支持は、更生保護施設の収容保護の状況、処遇の実際、設備や経営の状況など運営全般について情報が迅速かつ幅広く伝えられて初めて成り立つものだと考えております。したがって、「ふくでん」が帰性会と役員、評議員を始め賛助会員や寄付者などの支援者あるいは地域社会を繋げる大きな力となることを心から祈念しております。
ところで、私ども保護観察所にも更生保護施設の広報誌がいくつか届けられております。頻繁に発行されているもの、行事の写真を多く取り入れ生き生きと視覚に訴えるもの、施設の役職員の考えや取り組み方が明快に示されているもの、などなど、いつも敬服しながら拝読させていただいております。いずれにせよ継続して発行することは、非常に根気と労力を要することであり、頭の下がる思いです。
「ふくでん」が今後とも息長く読者に愛され、手元に届くことが心待ちにされるような広報誌になることを心からお祈りして、刊行のお祝いの言葉とさせていただきます。
 ● 千葉保護観察所 更生保護振興課のご紹介
更生保護振興課長更生保護振興課長   長沼 秀明

帰性会で(元)在会者によるトラブルがあり、110番通報し、対応に苦慮している時に、課長さんが先頭に立って来て下さり最後までお世話になり助かりました。
深く感謝申し上げます。
保護観察官保護観察官(主任官)  池野 英樹

帰性会の担当をされて3年目です。毎月1回、在会者が仕事から帰ってからの午後6時過ぎから面接、その内4回は、当会で宿泊されて面接と早朝の彼らの仕事にでる前の状況視察等をされます。
彼らの自立のための貯蓄の奨励に力をいれられ、帰性会の運営全般について暖かいご指導とご鞭撻を頂いています。
安心して受け入れることができています。
感謝申し上げます。

 ● 帰性会の仏様
生命犯での長期受刑者で仮釈放になって来た人が主にお参りしています。

 ● 千葉県帰性会で過ごして
執行刑期8年以上という長期受刑者の社会復帰対策として更生保護施設で一ヶ月間生活し、社会適応性を高めるための中間処遇を受けた方の感想文です。
 R・K(五十五歳)

私は未決期間も含めると十三年余りの拘禁生活を経て仮釈放することになりました。幸いにして待っていてくれる家族があり、刑務所に在所中は一刻も早く家族の元に帰りたいという気持ちが強かったのですが、反面、13年間のブランクが『果たして家族にすぐ溶け込めるだろうか』という不安もありました。
長期受刑者の場合、「中間処遇制度」というシステムがあり、一ヶ月間、私は「千葉県帰性会」にお世話になることが決まっており、その帰性会で社会復帰の第一歩を踏み出しました。そこで生活をしながら、社会の変化に慣れ又、就職などに関する社会情勢の厳しさも除々に知ることができました。施設の職員の方々も、生活面や仕事に関することなど親身になって心配してくれ、私の復帰に大いに力強い助けとなりました。
この一ヶ月間の経過を振り返ってみますと中間処遇を利用しないでいきなり社会復帰していたら、果たして上手く順応していけただろうかと感じています。帰性会に滞在している間、毎日、千葉市の街を通して社会の変化を知り、そして又、時折家族とも会いながら、少しずつうち溶けていく自分を発見した時は、この中間処遇制度を利用して本当に良かったと思いました。帰性会の庭に咲いた「サルスベリ」
私達のような立場にいるものは、早く社会に復帰しなければという焦りも強いのですが焦りは時として失敗を招くことも多いと思います。その点一ヶ月という短い期間でしたが千葉県帰性会に在会して、一歩一歩確実に歩み出して行くことができたことが、後になって良い結果を生むことになると確信しています。
私もここでの経験を生かして、残りの人生のやり直しのために良いスタートを切りたいと思います。それがお世話になった職員の方々の願いでもあり、何よりも自分自身のためでもあります。
短い期間でありましたが本当に有難うございました。一生懸命に頑張ります。

 ● ご賛助 に感謝いたします
多くの方々の御賛助を賜り、誠にありがとうございました。

賛助会費は、一口、個人会員五千円、団体会員一万円として口数を記入して申込書をお願いしています。
 詳細は、千葉県帰性会までご連絡下さい。
【 平成17年度 】
個人会員(順不同 敬称省略) 団体会員(順不同 敬称省略)
千葉 春彦 
関  晴子 
鈴木 喜美子 
石井 本子 
田中 成章  
石井 尭慧 
橋本 照稔 
君塚 淳 
加藤 義昭 
川名 清司
京葉事務器梶@
宗教法人宗胤寺 
野田地区保護司会 
潟zンダクリオ中央 
拠央自動車工業 
宗教法人 最上寺 
早野商事株式会社 
臨済宗妙心寺派 大龍寺 
潟zンダベルノ千葉 
社団法人 千葉県自動車整備会 
千葉県自動車販売店協会 
潟zンダクリオ千葉 
千葉県軽自動車協会
 ● 寄付・奉仕 に感謝いたします
寄付金・衣類・食料品・・絵画・清掃奉仕等のご援助を頂きました。
多くのご寄付ありがとうございました。
【 平成17年度分 】 (順不同、敬称省略)
緑地区更生保護女性会
東葛地区更生保護女性会
富里地区更生保護女性会
更生保護事業振興財団
千葉県更生保護女性会連盟
千葉県流通商防犯協力会
花見川地区更生保護女性会
岡野 悦子
川口 みき
大野 博朗
野口 雅俊
土佐 忠男
安井 兼光
能勢 賢一
長岡 章
俵谷 利幸
大八木 治夫
長谷川 照善
児玉 重夫
石川 文英
村上 佼正
君塚 淳
坪井 初枝
工谷 由美子
磯部 紀代子
須貝 昭子
土屋 芳男
橋本 照稔
加藤 義昭
小畑 哲夫
松ア 征一郎
佐藤 光久
石橋 毅
山田 世志枝
絵手紙サークル
銚子地区保護司会
日本更生保護協会

酒々井地区更生保護女性会
茂原地区更生保護女性会
貝塚第一町内会
匝瑳地区保護司会
叶シ船企業
更生保護法人 自誠会
泣gーケン
野田地区更生保護女性会
千葉市更生保護女性会連絡協議会
長柄町地区保護司会・更生保護女性会
中央地区更生保護女性会
千葉県更生保護女性会連盟広報部
鰍o&G(中央共同募金会経由)
保護司会佐倉市分会
佐倉市更生保護女性会
千葉市保護司会連絡協議会
香取地区更生保護女性会
大網白里町保護司会
安房地区更生保護女性会
千葉市更生保護女性連絡協議会
飯岡地区更生保護女性会
君津地区更生保護女性会
花見川地区更生保護女性会
八街後援会(保護司会・更女・BBS会)
銚子地区更生保護女性会
貝塚第一町内会
なかよし子供会
市原地区更生保護女性会市原支部
千葉市仏教会
夷隅地区更生保護女性会大多喜分会
夷隅地区更生保護女性会
千葉県更生保護助成協会
千葉県BBS連盟
千葉市更生保護女性連絡協議会
富里地区BBS会
千葉保護観察所
稲毛地区更生保護女性会

市原地区辰巳支部更生保護女性会
美浜地区更生保護女性会
千葉県更生保護女性会連盟広報部
市原地区南総・加茂分会
保護司会・更生保護女性会 
富里地区BBS会
市原地区三和支部更生保護女性会
市原地区ちはら台支部更生保護女性会
千葉若潮ロータリークラブ
山武町地区保護司会・更生保護女性会
市原地区有秋支部更生保護女性会
習志野八千代地区保護司会習志野支部
習志野市更生保護女性会
市原地区市津支部更生保護女性会
八千代地区更生保護女性会
八千代市保護司会
船橋市地区保護司会
船橋市更生保護女性会
成田市更生保護女性会
四街道市更生保護女性会
若葉地区更生保護女性会
松尾町地区保護司会
市原地区五井支部更生保護女性会
中央地区保護司会
市川地区更生保護女性会
長生村地区更生保護女性会
市原地区姉ヶ崎支部更生保護女性会
小池海苔店
白子町地区更生保護女性会
日本更生保護協会(資生堂)
緑地区更生保護女性会
佐倉市社明実施委員会『愛の贈り物』
日本更生保護協会(昭和産業)
貝塚地区部会社会福祉協議会
一宮町地区更生保護女性会
【 清掃奉仕 玄関 】更生保護女性会
草むしりや 花壇に花を植えたり
帰性会敷地内をきれいにしていただいています
帰性会には、手があっても自分のところは
ここまではできません。 感謝・感謝・・・
【 清掃奉仕 障子張り 】更生保護女性会
毎年 帰性会館内の障子を張り替えたり、
カーテンの洗濯などしていただいています
絵手紙 薬師寺の朝  作 平山 郁夫 座椅子
食堂にやさしさあり 応接室を飾っている 背もたれって最高!!

 ● 多額寄付者に感謝状
当会の事業運営に多額のご寄付もって更生保護の推進に貢献された個人及び団体に感謝状が贈呈されました。

   (順不同、敬称省略)
『 法務大臣感謝状 』 『 関東地方更生保護委員会委員長感謝状 』
 千葉県流通商防犯協力会
 野口 雅俊
 土佐 忠男
 磯部 紀代子 
 長谷川照善
 土屋 芳男
千葉県流通商防犯協力会

 ● エアコンが新しく
約24年間使用して来た暖冷房機器の更新を進めてきたが、平成18年2月28日に完成した。
今回の工事は、更生保護法人 更生保護事業振興財団・財団法人 車両競技公益資金記念財団・更生保護法人 立川更生保護財団による助成で総工事費2,200万円余で実現した。

 ● 断酒教育実施
酒による問題を抱えている人の多いことから平成13年3月13日から実施しています。
AAミーティングの教材【 活動名 】
AAミーティング
(Alcoholics Anonymousの頭文字を取ったもので、名前を語らないアルコール依存症者の集まりという意味です。アメリカで生まれた大きな活動です。

【 活動の概要 】
毎月2回(第2・4火曜日)午後7時〜8時までの1時間、当会の集会室において、被保護者の希望者に対して外部からAAメンバー数名の来会のもと当日のAAメンバーからの「テーマ」による体験発表と被保護者の感想及び職員の談話といった形で実施しています。
又、平成17年度は、酒害・薬害プログラム推進事業により、3回、下総精神医療センターから精神科医を招き、酒害・薬害について講義いただきました。
ホームページ(http://www.h2.dion.ne.jp/~aa-kkse)

 ● 収容状況
千葉保護観察所の委託を受け、昨年より多くの方を保護しました。
平成17年度中の退所者141名についてグラフにしてみました。
定員20名に対して一日平均人員は、20.1人でした。
短い人は、住込み就業先が決まるまでの期間などです。
早期自立更生を目標にできるだけ多くの人を保護することにしています。

【 保護の期間 【 退所先 】
早期自立更生を目標にできるだけ多くの人を保護することにしています。
住所不定は、再犯に至る恐れが高いことから、住込み就業先等への転居を指導援助しています。
【 退所理由 【 退所時の職業
逮捕・無断退所で仮釈放の取消しなどにならないように 強く指導しています。
無職で退所とならないように指導援助しています。

 ● 役職員の紹介

【 理事・監事・評議員  (敬称省略) 】
帰性会の代表者である理事長ほかの役員等です。無給で更生保護事業を運営していただいています
理 事 長 橋本 照稔 成田山新勝寺貫首
副理事長 児玉 重夫 千葉市仏教会事務局長
君塚 淳 潟zンダベルノ千葉代表取締役
常務理事 加藤 義昭 最上寺長老
理  事 鶴岡 啓一 千葉市長
浜名 儀一 弁護士
茂木 友三郎 キッコーマン 会長
齋藤 雅次 千葉県更生保護助成協会理事長
小島 和子 千葉県更生保護女性会連盟会長
小畑 哲夫 全国保護司連盟常務理事
川名 清司 千葉県保護司連合会会長
監  事 田中 量賢 香取地区保護司会長
村上 佼正 若葉地区保護司会長
評 議 員 長 岡 章 花見川地区保護司会顧問
林  芳信 社会福祉法人役員
石井 尭慧 匝瑳地区保護司会顧問
松ア 征一郎 潟}ツザキアグリビジネス代表取締役
土屋 芳男 潟tジモト会長
木 茂 銚子地区保護司会長
齋藤 實 会社役員
徳田 恒茂 鎌ヶ谷地区保護司会長
田中 成章 野田地区保護司会長
東田 美代子 中央地区更生保護女性会会長
小宮 登美子 緑地区更生保護女性会会長
岡野 悦子 銚子地区更生保護女性会会長
橋 紀男 緑地区保護司会長
鶴岡 志さ江 若葉地区更生保護女性会会長
【 職  員 】
7名の職員で勤務しています。常勤職員4名、調理員2名、非常勤職員1名です。
夜間は、常勤職員一名が、午後10時の門限まで、朝は、午前4時30分に起きて食事の準備等をしています。
(写真右から)
補導主任 藤平 勝敏 (保護司)
補導主任 勝目 久雄 (保護司)
非常勤職員 大野 博朗
補 導 員 小堀 和人 (保護司)
施 設 長 萱原  朗 (保護司)
調 理 員 浦山 法子
今西 三枝


 あとがき
やっと発刊にこぎつけることができました。作ることの大変さを痛感しました。今後は、内容を充実することと、長く続けることを目標にし、インターネットにも一部を掲載できればと思っています。
多くの方々のご指導に厚く御礼もうしあげます。多々、誤り等があることと思いますがお許し願います。
ご覧になっていただいた皆様のご意見ご感想をお待ち申し上げます。
ありがとうございました。

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